HIV感染の米女性幹細胞移植後に寛解(かんかい)世界で3例目

2022年2月15日、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校医科大学院のイボンヌ・ブライソン博士らは、HIV(エイズウイルス)に感染した米国人女性が幹細胞移植を受けた後、ウイルスが検出されない寛解状態を維持しているとの症例研究を学会で発表した。

女性はHIV感染の診断後に急性骨髄性白血病を発症し強力な化学療法を受けたところ、血液細胞が破壊されたため、家族からの幹細胞移植及びHIV耐性の変異を持つさい帯血の移植を受けた。2017年の移植以降、白血病の再発はなく、抗HIV薬投与を中止したが1年2か月HIVウィルスが検出されていない。

HIVに感染し幹細胞移植を受け治癒したとみられる患者は、3例目となる。

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