2022年4月1日、九州大学、岡山大学、国立遺伝学研究所、日本医療研究開発機構の4者は、これまで治療が難しいとされた慢性疼痛を自然に和らげていく細胞について確認したと発表した。
痛みからの自然回復に必要な細胞が、これまで痛みの発症原因とされてきた「ミクログリア細胞」の一部が変化したものであり、ミクログリア細胞が「IGF1」という物質を作り出し、それが痛みを和らげることを確認したとのこと。同成果の詳細は、米科学誌「Science」に掲載された。
今後、神経障害性疼痛などの慢性疼痛に有効な治療薬の開発につながることが期待される。