山中伸弥教授、京大iPS研所長退任は「人生最大の決断の一つ」今後は時間の50%は研究に

2022年3月22日、京都大iPS細胞研究所の所長を3月末で退任する山中伸弥教授が報道機関各社のオンライン取材に応じ、退任は「人生最大の決断の一つだった」と話した。

今後は医療用の細胞を備蓄・提供するためにiPS細胞研究財団の理事長として活動を継続しつつ、50 %の時間は研究に使いたいとした。

在任中の12年間を振り返り、特に印象に残っていることとして、15年に医療用のiPS細胞を初出荷したことや、財団で寄付を募り100人近くのスタッフを正規雇用することができたことなどを語った。

iPS細胞の再生医療や創薬などへの応用に関して、「国の支援が必要な基礎研究と企業による実用化の間にあり、まさに正念場」とし、財団でしっかり橋渡しを続けたいと強調した。

目次
閉じる