山中伸弥・京大iPS研所長が退任 「世界的研究者、何人も育った」今後は研究の第一線に

2022年3月22日、山中伸弥・京大教授は3月末で12年間務めた京都大iPS細胞研究所長を退任するのにあたり、報道各社の合同取材をオンラインで受けた。

研究所から世界を代表する研究者が何人も育ったことへの喜びを語り、今後については実用化に向けてこれまでの活動を継続しつつ、「50%は研究者をしていきたい」と述べた。約25年前に米国の留学先で見つけ、後にiPS細胞発見にもつながった遺伝子について、自らの研究テーマを深める意欲を見せた。

また、国の補助金が2022年度で一旦終了することについて、基礎研究に引き続き国費が必要だとし「実用化のゴールを決めるのは企業だ」と力説。京大iPS細胞研究財団の理事長は継続し、資金確保などの支援に務めるとした。

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