2022年3月7日、ニコンの子会社である株式会社ニコン・セル・イノベーションは、慶應義塾大学医学部眼科学教室発の再生医療ベンチャー「セルージョン」とiPS細胞由来角膜内皮代替細胞である、再生医療等製品CLS001の商業化へ向けた製法開発および受託生産に関する業務提携を行ったと発表した。
現在、角膜移植以外では失明を防げない水疱性角膜症のような眼科疾患の治療は、ドナーからの角膜提供や熟練の角膜移植医の確保、アイバンクの整備などが必要であり、これらが治療提供の大きな制約となっている。セルージョンはこれらの課題解決に向けて、再生医療等製品CLS001による治療の開発を進めている。CLS001は厚労省から2021年7月にヒトでの安全性を評価する医師主導臨床研究の実施承認を得ており、準備が整い次第、同研究が開始される予定。