希少な重い心臓病に市販の薬が効く可能性 iPS細胞で作った心筋細を用いて研究

2022年2月18日、コロンビア大学の矢澤真幸博士らのグループは、希少な重い心臓病に市販薬が効く可能性について、iPS細胞を用いた研究結果を、科学雑誌「ネイチャー」の関連誌に発表した。

研究で、遺伝子の異常で不整脈などが起きる希少な病気「ティモシー症候群」の患者の皮膚の細胞からiPS細胞を作り心筋細胞に変化させたものに、市販のせき止め薬やうつ病などの治療薬をかけたところ、約2時間後にリズムが規則正しくなった。さらに、同病気を発症させたマウスにせき止め薬を投与したところ、不整脈の症状を改善させる可能性があることがわかった。

iPS細胞を使うことで希少な難病の研究が進み、さらに、多くの患者がいる病気の治療にも役立てられることが期待される。

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