細胞とは簡単に言うとどんな意味?細胞の種類や細胞の中身についてもわかりやすく解説!

細胞とは生物を構成する最小単位であり、基本単位の構造のこと。今回は細胞についてわかりやすく解説するとともに、細胞の種類や細胞の中身についても紹介していきます。

英語名:cell、英語略:-
独:Zelle、仏:cellule
同義語:-

目次

細胞とは生物を構成する基本単位

生物を構成する最小単位であり、基本単位の構造のこと。細胞は外界と細胞膜でさえぎられた構造を持ち、分裂によって増殖します。

細胞をもっとカンタンに言うと生命をつくる小さな構造のこと

細胞とは、生命の基本となる小さな構造。すべての生物は細胞からできており、細胞を持っていることが生命の定義とも言えます。ヒトや一般の動植物は、これらの細胞がたくさん集まって構成された多細胞生物です。

一方で、たったひとつの細胞のみの単細胞生物も存在します。

細胞の特徴と種類

細胞は数多くの種類が存在し、さまざまな見方で分類されます。ただしすべての細胞は、脂質からできた細胞膜で包まれており、細胞内にはリボソームなどを含むという共通点があります。

そしてその細胞の内部に、細胞核を持つか持たないかで、原核細胞と真核細胞の二種類に分類されます。

原核細胞

原核細胞とは、核を持たない細胞のこと。原核細胞には細胞核がありません。そのためDNAは細胞質のなかに漂うように存在しているのも特徴です。この原核細胞からできている原核生物には、細菌や古細菌(こさいきん)が該当します。

真核細胞

核を持つ細胞のことを真核細胞と言います。また細胞核以外にも、細胞内にはさまざまな役割を持つ細胞小器官が存在します。

DNAなど生命活動に必要な情報はこの細胞核に含まれるため、核を失った細胞は生存できなくなってしまいます。

一般的な植物や動物、真菌や原生生物は、真核細胞からなる真核生物です。

細胞のなかってどうなってるの?

ここでは真核細胞の内部について解説します。細胞にはたくさんの種類があるものの、どの細胞でも、含まれる中身はほぼ同じ。

細胞は細胞膜で包まれ、真核細胞は細胞質と核からできています。この核には、遺伝物質である染色体や、リボソームを作る核小体が含まれています。

そして細胞質には、リボソームや、ゴルジ装置、ミトコンドリア、小胞体、ライソゾームといった細胞内小器官が存在し、それぞれが生命活動に必要な役割を担っています。

細胞が集まるとどうなるの?

多細胞生物では、さまざまな細胞からできており、大きさや形も、働きもさまざまです。この細胞のなかで、同じ大きさや形、働きを持った細胞が集まってできたものが「組織(そしき)」となります。

さらにこの組織がさまざまに集まってできるのが、肺や心臓といった「器官(きかん)」です。この「器官」がさらに集まることで、私たちひとりひとりの「個体(こたい)」となります。

ひとつひとつは小さな細胞ですが、多数の細胞が集まることで生命はかたちづくられているのです。

細菌やウイルスも細胞を持っているの?

細菌は、単一の細胞からなる単細胞生物の一種です。ところが、ウイルスには細胞と呼ばれる構造はありません。このことから、ウイルスは生物ではないという説が一般的です。

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