コドンとは簡単に言うとどんな意味?コドンの種類やアンチコドンについてもわかりやすく解説!

コドンとはDNA(またはRNA)においてアミノ酸をコードする連続した三つの塩基配列のこと。今回はコドンの意味をわかりやすく解説するだけでなく、コドンにより決定されるアミノ酸を表形式で紹介。さらにアンチコドンの意味について解説していきます。

英語名:Codon、英語略:-
独:Codon、仏:Codon
同義語:-

目次

コドンとは

DNA(またはRNA)においてアミノ酸をコードする連続した三つの塩基配列のこと。このコドンの並び順によってアミノ酸の結合順序が決定し、このような三つ一組の塩基配列を「トリプレット」と言う。

コドンをもっとカンタンに言うとアミノ酸を作るための暗号文

DNAは、アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)という4種類の塩基が並ぶことで構成されています。そしてこの塩基は三つの並びが一組となり、一種類のアミノ酸を意味します。

つまり塩基の並び方によって、作られるアミノ酸や結合する順番が決まっているのです。コドンとはこの三つの塩基の並びのことを言い、まさしくアミノ酸を作るための暗号文といえるでしょう。

コドンは全部で64種類ある

コドンを作るのは、A、G、T、Cの4種類の塩基。この4種類の中から、「AGG」「CAC」「TCA」など3つを並べることで意味が決まります。そのため、【4種類×4種類×4種類】=【64種類】のコドンが存在します。

コドンの一覧表

ここでは64種類の暗号文が、それぞれどのアミノ酸を意味しているか一覧にまとめています。

コドンとアミノ酸の対応表
※アミノ酸を作る過程でDNAからRNAへと変換されるため、チミン(T)ではなくウラシル(U)が用いられます。

開始コドンと終始コドン

DNAとは64種類のコドンで書かれた文章。とはいえそれだけでは、いくつも単語が並んだ文章をどこから読み、どこで読み終えれば良いのか悩んでしまいます。

たとえば【…CATGAGCTAAT…】という文章は、【CAT-GAG-CTA-AT…】と読むべきか【…C-ATG-AGC-TAA-T…】あるいは【…CA-TGA-GCT-AAT-】と読むべきかわかりません。

そのようなことが起きないよう、実はコドンには読み始めと、読み終わりの暗号も存在しているのです。これがそれぞれ「開始コドン」と「終始コドン」と呼ばれます。

一覧にあるように、「開始コドン」はメチオニンをコードするAUG。終始コドンにはUAA、UAG、UGAの3種類があり、こちらには対応するアミノ酸はありません。

コドンとアンチコドン

DNAを構成するA、G、T、Cの4種類の塩基は、A-T、G-Cと決まった組み合わせで対になります。(RNAの場合はTに代わりUが使われます)

「アンチコドン」とは、コドンに対して相補的な配列を持った三つの塩基配列のこと。たとえば【ATG】のコドンのアンチコドンは【TAC】となります。

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